キルト綿/キルト芯:カルトナージュの材料


フタの中にいれれば、カルトナージュがふんわり!

キルト綿は、キルト芯とも言います。パッチワークの中などに入っている、シート状の綿(わた)のほうを「キルト芯」というようですが、厳密に使い分けられてはいないようなので、お店で探すときは、とりあえず「キルトわた」と言っておきましょう。近くにキルト芯もあるはずです。

 

カルトナージュの道具・材料_キルト綿 ©Atelier Z=Grace
キルト綿

厚さ色々、接着芯つきのものも

 

シート状になっているものが、カッティングしやすくておススメです。薄手~厚手とありますが、薄手を二枚重ねに、など調整しながら使うのもありです。厚さやワタの密度はお好みに合わせて使いましょう。。

 

シート状になっていない中綿は、100均(100円ショップ)でも手に入るようになりました。”綿”とはいえ、100均のものは化繊が多いので、素材が気になる方は手芸屋さんで探しましょう。シート状に成形されているパッチワーク用のものが、形に合わせて切りやすく、厚さをそろえられるので、使いやすいです。

 

 

また、どちらかの面にアイロンで熱を加えると接着剤が溶けてくっつくタイプのキルト綿もあるようです。カルトナージュの場合、フタに入れて使ったりすることが多いので、それほどズレる心配はありませんが、複雑な形の作品で利用するといいでしょう。

 

 

キルト綿を使うときのポイント!!

  • 箱のフタや、ブックカバーの表紙に入れたりすると、ふわふわ手触りのよい作品に仕上がります。ボリュームを出すために二重三重に入れたり、段差をつけて入れたり、工夫次第で楽しめます。

 

例えば、丸箱の場合はフタの大きさに合わせてカットしたもの1枚(①)、それより半径3mmほど小さい大きさで1枚(②)、フタより1cm小さい大きさ1枚(③)を作ります。

それを、①③②の順にフタの上にのせてから布でくるむと、フタの中央が少し盛り上がって、丸さがより強調されてフンワリした見た目になります。

 

 

  • 布とカルトンのあいだに挟むとき、ずれやすい場合には、両面テープで数箇所固定するとよいでしょう。 
  • 糊(のり)に水分が多くて綿にしみこむと、固まってせっかくの触感が失われてしまいます。のり付けの際には、なるべく綿に直接のりがつかないように、注意しましょう。

 

キルト綿を使ったカルトナージュ作品の例

  •  左:インドネシア影絵の布箱
    • フタにキルト綿を入れてあります。3枚重ねで中央を厚めにしてあります。
  • 中央:ハワイアン・ファブリックのアルバムカバー
    • 表紙、背表紙にキルト綿を一重で入れてあります。一重だと見た目はさほどふわふわ感はありませんが、持ってみると手になじむ感触になります。
  •  右:リバティ・プリントのマカロン型小丸箱
    • 直径6㎝ほどの小さな”小丸箱”です。フタをふんわりさせるため、あえて細かくなってしまったキルト綿の端キレを二枚のキルト綿の間に挟んで入れてあります。

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