カルトン(厚紙)で箱を組み立てる際に固定する、マスキングテープ/水貼りテープ、その他テープ類の解説です。水張りテープと表記しているお店もあります。
画像左から時計回りに、「マスキングテープ」「布テープ」「両面テープ(布用)」「水貼りテープ」です。
「水貼りテープ」は、紙製で、カルトンを組み立てるときに使用します。水貼りテープは裏に糊があり、切手のように霧吹きなどで濡らして貼り付けます。
「布テープ」は、テープ状になった布で、シールのように裏紙をはがすとのりが付いています。装飾にも使えるほか、これだけでコラージュ風にして、小さいカルトナージュを作ることもできます。端の処理にも使えます。
「両面テープ(布用)」は、ボンドではくっつきにくい布を扱うときや、布の仮止めに使用すると便利です。
また、箱のフタなどにキルト綿を入れてふわふわに仕上げるときに、キルト綿を固定するためにも使えます。リボンやビーズなどの装飾をするときに、位置合わせの際の仮止め、ボンドなどと併用して固定補助にする、などの使い方もあります。
水貼りテープの代用品に、無地の幅広マスキングテープはいかがですか?
カルトンの組立には、マスキングテープがおススメです。柄付でカラフルなマスキングテープではなく、無地で幅の広い(約2~3cm)、木工用具や美術でスプレーする絵具かかからないようにガードするためのマスキングテープです。
幅は、約2~3cm(20~30mm)が使いやすいです。
カルトナージュの本では、水貼りテープの使用が推奨されていますが、Atelier Z=Graceでは以下の理由からマスキングテープを推しています。
水貼りテープは、裏面を濡らす必要があり、また、シワにもなりやすいので、ひと手間かかります。その点、マスキングテープは貼り直しがききますし、出来上がったあとの強度も問題はないようです。
実際にやった失敗としては、湿気の多い時期に水貼りテープが水分を吸ってくっついてしまい、はがせずに丸々1巻きムダにしてしまったことがあります。
しかしながら、日本は梅雨があって、夏も高温多湿…。水貼りテープを使い切るまでにちゃんと保管しておくのは、かなり気を使います。その点、マスキングテープは張り付いて全部使えなくなるということはありません。
また、マスキングテープは100円ショップでも手に入ります(文具ではなく、木工材料の売り場に置いてあることが多いです)。水貼りテープは、専門の文具店や画材店に行かないと置いていないことが多いです。そのため、水貼りテープの代用品としては、安価で手に入りやすいマスキングテープが一番だと思います。
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Cartonnage making, texts and photos
by Ai Imada