カルトナージュは、基本的に布と紙を張り合わせるので、木工用ボンドと、それをなめらかにする”つなぎ”の役割のでんぷんのりがあれば、「カルトナージュ用の糊」を簡単に作ることができます。
木工用ボンドとでんぷんのりは、どちらも小学校の図画工作で使われていますので比較的安心して使えます。水性なので、作業中に手についても洗って流せます。
木工用ボンド:でんぷんのり = 1:1 の割合で混ぜます。
のりの状態をみて、刷毛(はけ)で伸ばしやすい柔らかさになるまで、少量ずつ水を加えてよく混ぜます。糊がたれなくらいで、刷毛で均一にすーっと伸ばしやすい柔らかさがちょうどいいです。
刷毛は、木工用の刷毛を使いますが、水彩用の絵筆で代用可能です。
カルトナージュ専用の糊(のり)も市販されていますが、手に入りにくいのと、コストが高くつくのが難点です。
このようなときは、木工用ボンドとでんぷんのりを合わせて水でといたものを使いましょう。布の厚さや素材によっても異なりますが、ひとまず1:1の割合で混ぜ合わせ、水を少しずつ足していきます。季節によって糊の乾き方が異なり、また、糊のメーカーによっても粘度が異なります。自分の使いやすい柔らかさのものを模索してみてください。
スプレーのりという便利なものもあります。面積が広いものに、均一に糊を吹き付けて、布を綺麗に貼り付けたい時に使うとよいでしょう。ただし、貼り直しが難しく、周囲に新聞紙を引くなどの準備も忘れずに。
ただ、周りにノリがつかないようにカバーをかけたりする「マスキング」の作業などが手間になってきますし、コストもそれなりに掛かります。
使ったあと刷毛や筆は、よ~く洗ってボンドを落としましょう。放っておくと糊が固まってしまいます。水性なので、基本的には水やぬるま湯でふやかしてとることができます。
もし固まってしまった場合の対処法は、ぬるま湯に筆先を浸して10分おきます。それから、筆の根元から筆先にかけて押しながら洗うと、筆が復活します。ただし、放置する時間が長かった場合、完全に落としきれずに根元が固まってしまう場合があります。
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Cartonnage making, texts and photos
by Ai Imada